立禅を始める前に【ミニ知識】

 日本の禅宗の寺では修行の一環として、『座禅』が有名です。

 『立禅』は、『座禅』の立っているバージョンと言って良いでしょう。
 ですが『座禅』と違って、『立禅の型』は全て、武道の構えから作られています。
 全部で7つ構えがありますが、1つの構えに対して何分…のような、細かい規定はありません。
 人によっては1つの構えに、1時間もかける方もいるようです。

 『禅』というと、難しく考えてしまいがちですが、ここはひとつ。
 好きな音楽でもかけて、宇宙の気と一体になるようなイメージで行ってみてください。

 『気』というと、マヤカシのような、不可思議な存在と感じる方も多いかと思うのですが、 現在では『気』は、『エネルギーそのもの』だと考えられているようです。
 考えてみれば、人は生きるエネルギーがある間はこの世に存在し、エネルギーが枯渇した時に死ぬ・・・と考えてみれば。
 『気』がエネルギーであるという説明は、言い得ているかも知れません。

 私たちの住む『地球』は『宇宙の一部』であり、『人』もまた『宇宙の一部』なのです。
 そして『宇宙』は、誕生と消失を繰り返す、エネルギーそのものです。
 その『気(エネルギー)』を、『立禅』を通して感じ、体内に取り入れていく行為。
 人の作った社会生活で生まれたストレスを、宇宙の気に触れる事で、ニュートラルに戻していく・・・。
 それが、『立禅』です。

s-anshou.gifs-chikusei.gifs-houki.gifs-reihei.gifs-reikai.gifs-youshou.gifs-naishin.gif
【立禅は、七つの構えから】

【ポイント】
まずは大宇宙に、気持ちを開放してみましょう。
人は生まれながらに、『自然治癒力』を持っています。
ですが体内の気が滞るとその力が、徐々に摩滅してしまうのです。
立禅で『自然治癒力』『生命力』『深い思考力』『意志力』『自信の確立』『勇気』などを広く養いましょう。

 下半身の力を全て抜き去り、呼吸を止めず。
 そして正しい構えで、意識をして行いましょう。
 この『意識』とは、筋肉トレーニングをする時には例えば、鍛える筋肉に意識をするように。
 禅の場合も、効能を『意識』して行うのです。
 そして立禅をやっている時には、全身に気持ちよく気を通す事のみ集中してみましょう。
 もちろん、余計なことは考えません。
 良いイメージで、ゆったりとした気分で行いましょう。

 立禅は本来、気を蓄えて健康になる為の行為です。
 逆に意識しすぎるなどして、疲れることがないようにしましょう。

anshou_logo.gif
あんしょう・の・かまえ

042.JPG
【 型 】
胸の高さで両腕を広げ、手の平を下に向け肘を下げる。
【効 能】
指や肘の構えをつくり、感情力、胆力を養う。
【用 法】
無限大の宇宙に気持ちを解き放し、身体が空間に浮いている様な感じで、気持ちよく何時までもそうしていたい気分でおこなう。

houki_logo.gif
ほうき・の・かまえ

043.JPG
【 型 】
大きな木を抱く様に手の平を、中丹田に向ける。
【効 能】
腕や腹を整え、深い思考力、意志力を養う。
【用 法】
丹田呼吸で、宇宙と対話するような気分でおこなう。 身体の中心からすみずみにも、充足した気分が行き渡るように。

chikusei_logo.gif
ちくせい・の・かまえ

044.JPG
【 型 】
両手を下に下ろし指先は下、腿の前やや外側にする。
【効 能】
下丹田に意識を集中し、粘り強さや、生命力を養う。

reihei_logo.gif
れいへい・の・かまえ

045.JPG
【 型 】
両手を上にあげ、顔の前・上丹田に両手の平を向ける。
【効 能】
首、肩の構えをつくり、架勁や化勁を整える。
自信の確保、内省力確保。
【用 法】
身体の命令系統である脳を、いきいきと活性化させてゆく様な感じ。

reikai_logo.gif
れいかい・の・かまえ

047.JPG
【 型 】
顔の前で霊閉の構えの掌を、外側に向ける。
【効 能】
首、肩と按掌を整え、統制力や知恵、自然力を養う。
【用 法】
天から宇宙のエネルギーを、地から地のエネルギーをもらう気持ちで、全身に気を通し気を蓄積する。

youshou_logo.gif
ようしょう・の・かまえ

048.JPG
【 型 】
両手を前に出し肩幅の広さ、手の平を上に向ける。
【効 能】
肘、肩、胸、背と按掌を整える。
【用 法】
宇宙エネルギーをしっかり感じ取り、知恵から勇気までを広く養う。

naishin_logo.gif
ないしん・の・かまえ

049.JPG
【 型 】
胸の前で両手の平を合わせる様にする。
【効 能】
推勁や掌を整える。
【用 法】
背中や咽のつぼと合し神を練る。

【立禅のポイント・その2】

 人は、脳も身体もリラックスした状態で初めて、いい仕事が(たとえば家事でも)できるのです。
 気が上がってしまって、正しい判断のできない状態では逆に、何をやっても上手くいかない・・・。
 ・・・どんなに悪い状況がたとえ、重なったとしても。
 心は常に冷静でいなくては、全て上手く立ち行かなくなってしまいます。

 リラックスをして、集中して。
 楽しんで行う事が何事においても、総てに通じて良い結果をもたらすことになるでしょう。 

 『丹』の意味は、精錬した薬、長生きの薬(仙丹)などと、広辞苑では説明されています。
 『田』は文字通り、田んぼ。
 つまり簡単に言うと、薬を育てる田んぼ・・・という意味になります。

 ヨガではよくチャクラなどと言いますが、インドでの教えと中国のそれが、全く違う訳ではありません。
 インドではチャクラを7つに分けて教えていますが、中国では3つに分けて考えている・・・というだけです。
 意味に、大きな違いはありません。

ここで説明をする『丹田』とは、上・中・下の3つに、分かれています。

 『上丹田』は、眉間の奥・脳の中央辺りを指します。
 そこには脳下垂体や松下腺、視床下部などが集まっており、人間の思考や運動能力など。
 様々な命令系統が集まった部分であり、急所と呼ばれる所でもあります。

『中丹段』は、咽から心臓や肺、膵臓・脾臓・肝臓に消化器官の辺りを言います。
 甲状腺や福甲状腺に胸腺など。
 さまざまなホルモンを出す、内分泌腺の集まる場所です。
 このホルモンのバランスが崩れてしまうと、様々な症状が現れることになり。
 ものによると、欝の原因になったりします。

 『下丹田』は、性器(男性は精嚢・女性は子宮)や膀胱・副腎・腎臓や肛門・尾骶骨の辺りまでを言います。
 副腎や性腺の集まる場所であり主に、女性・男性ホルモンを作る場所でもあります。 

 ざっと書き出してありますが、丹田とは『人間の身体の大切な場所』を指しているのです。
 人の身体は繋がっていて、1つの不具合が次を産む・・・なんて事も珍しくありません。
 筋肉を強くする為に、その筋肉を意識してトレーニングをするように。
 自分の体調を整える為に、その部分を意識して『立禅』を行いましょう。

 私たちは『立禅』の後、一度『按掌の構え』に戻ります。
 そして太極拳でいう『雲手(うんしゅ)』を行って、陰陽の気を混ぜます。
 そして最後にその気を『下丹田』に収めて、『立禅』を終ります。

 太極拳は中国の拳法で、陰陽の考えが根底にあるそうです。
 ここで言う、陰陽の気を混ぜる・・・という事ですが。

 『陰』とは簡単に言うと、寒いとか、冷たい、地、青のエネルギーで。
 『陽』とは、暑い、熱い、天、赤のエネルギーと考えてみて下さい。
 どちらもそれだけでは、人間は住めません。
 生活に適した場所、気温など。
 両者があってそれを混ぜて、初めて出来る・・・というのが、『陰陽』の考え方の一つであるそうです。

milk_btn_prev.png

milk_btn_next.png

俳優.gif体操.gif名称未設定-2.gifはわゆ.gif作法.gif珍問.gif
【資料室の、それぞれのトップページへ戻ります】

1.jpg

オフィス・リバティ事業

林流WS 紹介

林流グッズ紹介

オンライン殺陣編

お江戸の作法教室

はわゆエッセイ

資料室

リンク集

リバティ関係動画集

資料室には、楽しい情報が満載です♪

武劇館SHOP
top_07.jpg

殺陣のことならなんでも分かる、特製DVDや、殺陣師林邦史朗先生の著作など、ここでしか買えない武劇館グッズ満載のオンラインショップです!

LinkIconこちらをクリック!

※今秋、新しい商品が発売開始!