初めての剣術体験(甲源一刀流)~5月~

 お元気ですか? はわゆです。
 はわゆサンがこのエッセイを書いている今現在。 世間はゴールデンウィークも終って、若葉の美しい季節になっています。
 いやー。
 アレルギー体質であれこれサプリメントを試していた、はわゆサン。 とにかく、そんな・・・はわゆサンにも、良い季節が訪れました。
画像-044.jpg【こちらは熱海にある起雲閣。これくらい緑の多い高校でした】 ところで2003年の、五月の母の日。
 はわゆサンは、JRの駅で言えば『東青梅駅』から徒歩3分の位置にある『農業高校』という所に立っていました。
 はわゆサンのプロフィールを見て頂ければ納得!という所ですが。
 林先生の弟子達は、簡単に一言で言ってしまえば『古武道体験!』というのを、現在もしています。
 師匠の想いもあるのでしょうが、お芝居としての武道(つまり立ち廻りなのですが)を稽古するだけでなく、実際の武道というものも体験しておけば、その人の『人生の宝』にもなるそう。
 そして勿論、役者としての生涯の技能にも成り得る。

 まぁ林先生はそう仰って、ある日『甲源一刀流』の先生なる人物を、道場へと呼んで下さいました。

 本物の、古武道という世界に生きてきた先生です。
 後に『仙人』と呼ばれる事になったこの御人。 
 ……平成の時代に生きる仙人は、まぁ…。 このご時世ですから、自家用車を自分で運転していらっしゃいます。 (-"-)
 …まぁね。 はわゆ家にくる坊さんだって、50ccのバイクで来る時代です。
 雲にではなくって、車でやって来るのも有りか…とは思います。
20080910172608.jpg【小説・大菩薩峠のカット】 この先生がいらっしゃる…と聞いた時の私達の反応。
 それはドキドキワクワクというよりも、実をいえば。
 何か、来るみたいよ?
 …ていうか、そんな感じでした。 
 仙人は剣術の先生ですから、言ってみれば『本物の剣豪』?
 林先生は勿論、剣豪なる人物を何人も知っていらっしゃるようですし、交流を深めていらっしゃるそうですが。

 私にとっては『剣豪』って、もしかして異世界…?
 この天下泰平の平成の世の中で、古(!)武道をやっている人って…。
 ・・・やっぱり、怖い人なんでしょうか…???
 ちなみに古武道といえば。 まぁ…槍とか、琉球古武術とか薙刀とか。
 立ち廻りで幾つか体験してますし、真剣刀法の時間で私達は、実際に本身(刀身が刃の、本物の刀の事。 ちなみに模擬刀は『鉄身』と呼ばれる)で斬ってみたりもしてますが、こうして何流とか。 名のある剣術の先生って、一体・・・?
 ・・・って、ちなみに・・・はわゆサン★
 剣術の先生という存在が、現在の世の中に居るとさえ知らなかったんですけど・・。 (^_^;)

 『甲源一刀流』という名前さえ。実は知らなかった・・・はわゆサン★

images-3.jpg【小説・大菩薩峠・・・2010年になってもまだ、手を付けていない…はわゆサン★】 有名な流派ということで、一体どんな人物がやっていたのか聞いてみました。
 林先生曰く、『大菩薩峠』という小説で、机龍之介という主人公がやっていた流派との事。
 その『大菩薩峠』なる小説ですが。
 神保町にある三省堂書店でやっと見付けたのですが、なんと全20巻の超大作
 一冊辺りの頁数が大体4~500頁という処。
 …立ち読みには、キツイ量です。 (^_^;)
 ちょっと見ただけで、尻込みをしたくなるような厚さです。
 そして余りにも、お話が長過ぎたのか…?
 作者が途中で亡くなった為に、遂に未完で終っているというこの『大菩薩峠』。
 字でも大きかったら、…もしかしたら、頑張ったかも知れません。
 でも今の所、はわゆサンは挫折してます。(+_+)

 原作者は、中里介山氏(明治18年生まれ)。
 ある紹介文にはこの本は、幕末を背景に盲目の剣士・机龍之助と彼に関わる人との様々な人間模様と紹介されています。
images.jpg【映画で有名な「大菩薩峠」、主演は市川雷蔵さん…しぶいですね】 机龍之助『音無しの構え』で有名なのだそうですが、実際の甲源一刀流にはそんな名の構えはありません
 はわゆサン達が習ったのは、大刀の組手が20本と、小太刀の組手が5本の計25本。
 この、古(!)武道って…。
 立ち廻りに慣れている私には、本当にカルチャーショックの連続でした。

 甲源一刀流はまず『五天』と呼ばれる五本の組手から始まるのですが、最初の一本目など。
 相手が一発打って来たところをガチンと一発、それで終り。
 …え…? これで終り??? (-_-;)
 もっとこう~、何か、色々(手が)つかないの・・・??? 
 今一つ飲み込めないでいる・・・はわゆサンに、林先生は仰いました。
「真剣勝負なんて、そういうものだよ」
 ・・・その、真剣勝負の組手。 飲み込むのには大変、時間が掛かりました・・・。
 (でもそれって・・・。 はわゆサンが、覚えが悪いだけかも…)  (^_^;)

 甲源一刀流は『五天(ごてん)』に始まって、『陳頻組(ちんぴんぐみ)』 『残心組(ざんしんぐみ)』 『刃切合組(はぎりあいぐみ)』と続いて、小太刀で終ります。
 …はわゆサンのカルチャーショックも、更に続く。
画像 059.jpg【こんなシーンの撮影時に使う、気合声で、アチョ~♪は、やめて欲しいですよね】 まず、何と言っても気合声でしょう。
 立ち廻りを稽古していると、様々な気合に巡り合います。
 ポピュラーに使われる「えい」 「やぁ」 「とぉ」。
 たまに「アチョォッ」てのも、あります。
 立ち廻りをやってみたい、という人は好みの気合が様々です。
 空手が好きな人、剣道が好きな人、中国拳法が好きな人。 プロレスが大好きな人。
 本当に、様々です。
 始めたばかりの人は照れもあってか、ついお茶を濁してしまいたくなる、この気合声。
 先生の注意も、飛びかいます。
「うそっぽい掛け声はやめて」
 プロレスに聞かれる「うりゃー」 「おりゃっ」 「とりゃー」 「でりゃー」
 「そいやっ」など、刀の立ち廻りには似合わないものも、幾つか。
 本人は「やぁっ」と言ってるつもりなのでしょうか…?
 たまに、「ザァっ!」というのも、何人か聞いた事があります。
 で、甲源一刀流の場合ですが。 それは。
「とぉおおおおおおおおおぉぉーっ!!」

 …本当に、この位 『お』 が続くんです…。

 仙人が一度これを口にすると、私達はもう、床に平伏すしかありません。 あぁ…。
 本当ーっに仙人は、只者じゃありません…。
 カルチャーショックの余韻を残したまま、この話は次回へと続きます・・・。 
 次回の予告。 仙人の語る日本刀の、衝撃の真実。
『配慮が足りない!』

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