『武劇館流・三段』への道のり~8月(前編)~

 突然ですが、左膝が炎症起こして、熱出して寝込んじゃった~っっ・・・!!
 産まれて・・・・・・、初めて。
 こんな病に罹ってしまって、実はどっぷりと落ち込み気味の・・・はわゆサンです。 (^_^;)
 みなさん、お元気ですか? 体は、大事にしましょうね・・・★

整形外科.jpg【はわゆサンが通った整形外科。 他に、はり治療などもやっているらしい】 実は、土曜日にいつもの武劇館での稽古に赴き・・・そして、自宅に帰って来た処。
「あれ・・・? 膝が痛いなぁ、何だろう・・・?」
とは、思いながら・・・。
 丁度手持ちの湿布も切らしてることだし、さしたる事もないだろうとタカを括っていた・・・はわゆサン。
 いやはや翌日には膝小僧が腫れており、昼には何やら熱っぽい・・・?
 夜には熱は8度を越し、仕方ないのでバファリンを飲んだけれども、熱は下がらず。
 翌日はとうとう、車を出してもらって家族総出で、近所の整形外科へ行きました★
 はわゆサンは稽古を始めてから今まで、あんまり・・・怪我らしい怪我をした事がないのが自慢だったのですが。
 今回は外傷がある訳でなし、ただひたすらに痛くて、外も体も暑い・・・。 (-_-;)

くすり.jpg 結局、何らかの菌が膝に炎症を起こさせたそうで、膝のお皿の下に水が溜まっている・・・そうな。
 傷があれば、そこから悪い菌が流れ出て来て、比較的早くに治療が終る・・・そうですが。
 はわゆサンの場合は、外傷がないので、ただひたすらに体の中で浄化をするのみ。
 それでも7回程注射器で、『膿』やら『うっ血した血』やら、抜いたけど・・・。 ^_^;
 全治2週間で済めばまぁ、御の字・・・なのかな? (うわーん、書いてる途中で、3週間目に突入しました★)
 痛めたのが『足首』だったら、這って家事の手伝いも出来たのに(!)
 『膝』をやられては、赤ちゃん得意の『はいはい』も出来ないのですね。 びっくりしました。 (T_T)

 さて、この辺でタイトルに戻りましょう。 『武劇館流・三段への道のり』です・・・。

 日本の稽古事というのは、ある意味でのタイトル取り・・・とでも言いましょうか。
 スポーツである柔道・剣道・合気道・空手などでも、何段とか。 何級とか、クラス分けとでも言いましょうか。
 級から始まって、段、果ては師範に至るまで、様々な道のりがあるようです・・・。
日野で5.jpg【林先生のみごとな、三段斬り】 これは例えば華道や茶道、日本舞踊なんかも、その例外ではありません。

 はわゆサンは親の趣味で、子供の頃『三味線』と『日本舞踊』を習わされておりましたが、『名取り』になってからだって、やっぱり、ながーい道のりがあるようです。 (^_^;)
 そんな訳でたしか、空手は8級辺りから始まったような気が・・・致します。(流派によっても、違うそうですが)
 この場合、まずは8級から1級まで昇進し、それから段をとって、更に高みへと向かう・・・そうですが、その折は必ず、検定費用が掛かるそうです。
 その金額は、上へ向かうほどに『鰻(うなぎ)登り』・・・。

 そう言えば、書道なんかでもそうですよね。
 ですが、『書道』や『ペン習字』なんかは、まず一番初めに『飛び級』があり、実力に合わせた『級』を与えられてから、そこから一級、一級と昇進をしていきますが、武道の場合では、違うんです。 (^_^;)
2007 016.jpg【宮城流の発表会で、三味線を弾く…はわゆサン★ この三味線は、師匠が長唄三味線を地唄用に直したモノを、お借りしました】 初めが『8級』なら、必ずそこから始まって昇進をしていくように、決められているそうです。
 ・・・で、武劇館流と言うものが一体、何なのか・・・と申しますと。
 文字通り、『武劇館道場における真剣刀法の腕』・・・と言う事になります。
 ですが、それはその辺の刀法の三段程度の腕では、とれない・・・と言いたいところですが、さぁ、それは一体、どんなものなのでしょうか。 (-"-)

 武劇館で行われる試斬には、必ずリアルな『体転』が求められます。

 この、『体転』と言う奴。
 『武道』には必要不可欠な物なのに、何故か。
 ・・・なかなか浸透していかない処が、世の中の不思議・・・でしょうか。

taiten_01.jpg敵が、前から現れた!

taiten_02.jpg右体転で、敵の攻撃を交わす!


 以前、刀道の大会に参加した事のある・・・はわゆサン。
 初伝・中伝・奥伝と三組に分かれて、指定された方法で試斬をするのですが。
 『体転』をされている方が、あんまりにも居ない・・・・・・。 (・_・;)

 はわゆサン達は、当たり前と言えばまぁ・・・当たり前なのですが、何もかもが、林邦史朗仕込み

 体転とは、『殺陣』でも『アクション』でも『武道』でも、必ず入っている『当たり前のテクニック』です。
 相手から攻撃を受ける・・・と、いう時。
 その人にまっすぐに立ち向かっていったら、私は間違いなく殴られてしまいます。
 お芝居では、人物設定などにもよるでしょうし、そういう事もあるでしょうが、『武道』では、そんなアホのように殴られる人はいません
 腕が上がれば上がる程、相手の攻撃を交わして反撃に出る事でしょう。
 『相手の攻撃を交わしながら』というのを、『体転』という訳ですが。
 『巻き藁』相手じゃぁ、ちょーっと想像しにくいのかなぁ・・・? (?_?)

 相手の攻撃を交わしながら、斬る・・・のではなく。
 一定の位置で、据物(すえもの)を斬るように試斬する人多し・・・!
 それじゃ、例えば一人目の敵が斬れたとしても、二人目には斬られて、貴方は死んでます・・・。 (^_^;)
 大会では、『体転』をしないと減点の対象になるのに、余り重きを置かれてない様子・・・。
 みなさん、体転しましょうよぉー・・・。

taiten_03.jpg刀を持った敵が、現れた! 

taiten_04.jpgたとえ、相手からの攻撃を払ったとしても

taiten_05.jpg体転をしていなければ、体当たりされてしまう!


 体転を『する』と『しない』では、テクニックは雲泥の差なんです。

 体転をしない試斬は、俗に『据物(すえもの)斬り』と言ったりします。
 物に対して、真っ直ぐに斬っていくという事は、・・・物体は(なにせ巻き藁なので)自分では移動をしませんから。
 『巻き藁』と『それを斬ろうとする私』の距離は、私が移動をしなければ変わる事はありません
 ですが、そこに『体転』が加わりますと。

 相手が斬って来ることを想定して、その攻撃を交わした瞬間に斬る訳です。
 ところが、『斬る相手』は『巻き藁』・・・。 私の望む位置に、動いてくれる訳ではありません。 (-_-;)
 私が大きく動きすぎれば、巻き藁との距離は遠くなって斬り損なうは、刃筋は狂うは。
 近ければ近いで斬りにくいしで、斬り損なったりすれば、減点の対象になります。

 私たちは『目付け』と言いますが、体転をしたその一瞬の間に、巻き藁の『斬る位置』『距離』を推し量って、初めて試斬が成功する訳なんです。

 ・・・で、林先生が始めた、『武劇館流・三段』。
 今夜のメイン・イベント・・・とでも、言いましょうか。
 またまた、ある晩の刀道の稽古から始まるのです・・・・・・。

林邦史朗g.jpg「見てれば、わかる」
 というのが、林先生のモットー・・・とでも、申しましょうか。
 いくら自称・何段の腕前と本人が言っていても、その腕前が真実なのかは、見ていれば判るものなのだそうです。
 ・・・また、試斬の腕前だけでなく、撮影現場でも、その人間が何段を持っていようが(どんなにプロフィールで「自分は猛者だと語っていても)、一瞬にして『仕事が出来る俳優かどうか』を、見抜いてしまいます・・・。
 ・・・さすがは、この道50年のベテランさんです・・・。
 ちなみに『殺陣の初段』は、『殺陣やアクションの仕事が出来る人と認めた』という許可証ではありますが、まず稽古をしなくては始りません。
 そして、稽古場なんです。

 稽古場には、目標があった方がそれなりに、効果が上がる場合があります。

 ・・・そんな・・・訳で、林先生は、『武劇館流・刀道三段』をその日、戯れに作ったのでありました・・・。 (-"-)

 今回、林先生が書いて下さった・・・『武劇館流・三段』は『珍問・奇問 Q&A』に載せてあります!
 この制定には、『逆手持ちでの試斬』が含まれています。
 侍は普通刀の柄を、右手が上で、左手が下になるように握ります。 これを、『準手持ち』と言いますが、敢えて、左手が上になるように握るのを『左準手持ち』と呼び、この持ち方で斬るのはなかなか、難しいところです。
gyakutemochi.jpg【これが、逆手持ちです】 ちなみに『逆手持ち』は、準手持ちの前の手を逆に握ります。

 たとえば、『座頭市』のような逆手斬り。
 あのような斬り方では、世間の人は『斬れない・・・』と思われているようですが、ところがギッチョン、斬れるんです!
 侍は戦いの最中に、状況に応じて様々な握り方で闘ったと考えられています。
 林先生は、そんな事を考えてか、様々な持ち方で試斬が出来るようにと、指導をしています。
 さぁ、チャンスがあったら皆さん。 この試斬に、レッツ・トライ!

 はわゆサンはちなみに、2回目のみパス致しました・・・☆
 早く足が治って、お風呂に入りたい、運動がしたい・・・今日この頃。
 はわゆサンが寝ている間に、8月になってしまいました・・・。 (T_T)

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