『合戦』はやっぱり、馬ですね…☆~11月~
はわゆエッセイを振り返りましても、毎年9、10月は多忙の時期にあたります・・・★
大河ドラマの切れ目に当たるこの時期は、そしてまた有り難い事に、正月ドラマ(特番の、『新選組!』ですね)なーんてのも入っていたもので、ウチのメンバーは、『大河ドラマ組』と『正月ドラマ組』に別れて、やれスタジオだ、どこそこでロケだと、文字通りに、ガンガンっに、戦っていたのですね。
【今回は、馬のお話です】 そんな訳で、はわゆサンも林先生に代わって殺陣・代講の嵐の中、地元・東京を必死に守っておりました。 (^_^;)
こんにちは! とっても、お久しぶりです! はわゆです!!
皆様、この暑~い夏と、急にやってきた秋をどう迎えていらっしゃいますか?
急に秋めいてきてしまったせいか、昭和一ケタ母などはしきりに、感傷的になっておりますが、はわゆサンは取り敢えず、肉体的には元気一杯!
精神的にはギリギリ、なんとか『かろうじてクリア~♪』を繰り返した2ヶ月間でございました・・・。 (^0_0^)
何しろ、天下晴れての自営業の会社が、この8月に(!)なんと決算を向かえていたのです★
前期に扱った『請求書』・『領収書』を束ね、銀行関係の書類を全てチェック!
総勘定元帳を綴じに掛かる為に、パソコン内にある前期データを全て、プリント・アウト。
税金関係など、それぞれに提出する書類を・・・はわゆサンは1人で、シコシコと作って行きます・・・。
【はわゆサンの住む小金井市】 末調整の書類も、確定申告の書類も我が社では全て、はわゆサンが1人で作ります。
ちょっとウッカリしておりましたが、今年は2年に1度の『取締役の役員登記をする年』。
登記所に持って行く分、書類もまた増えるのですね。 (+_+)
・・・ちなみに小金井市には、『税務署』はないし、『都税事務所』や『登記所』はないんです。(株式会社って決算期には、この他、役所にも書類を提出します★)
・・・これに比べれて若駒さんのある渋谷は、一つ所全部あるので、便利ですね~☆
さて、タイトルに戻りましょう。 いよいよ、馬のお話です。
『乗馬』といいますと、世間では『優雅な趣味・・・☆』と言われているようです。
【よくある、乗馬クラブのパンフレットの写真】 乗馬のパンフレットなど見ていても、たいてい黒い乗馬帽を被った髪の長いお嬢さんなどが、優雅に馬を闊歩させている・・・そんな姿が多いようですね。 (^_^;)
もう随分前になりますが、知り合いが、相模湖か何かの『ピクニックランドで当った♪』とかで、千葉の乗馬クラブで2日間、乗馬体験をした事がありました。
車で現場まで通い、まずは午前中に1鞍(クラブによって、それぞれ時間が違うのですが、ここは 30分)。 午後にもう1鞍乗って、その日のレッスンは終了です。
【これはまた、別の乗馬クラブのものですが、場所によっては、体験にも色々とあるようですね★】 体験なので、乗馬ハンドブックなるものと、乗馬手袋を買わされて、しめて8千円位でしたでしょうか・・・?
4鞍までは無料で、それ以上進みたければ『チケットを買って、乗って下さいね♪☆♪☆』というシステム。
東京から通うとなると、成田に近いその場所は、ちょーっと・・・余りにも遠かった。 (+_+)
やはり、乗馬クラブは高価。
高貴な趣味と言われても、納得はしますが、優雅というのは違うぞぉ・・・というのが、はわゆサンの思い。
はわゆサンにとっての乗馬は、とにかく体力と根気と勇気で勝負(!)
股関節をバキバキにいわせながら、って・・・はわゆサン。
とにかく、落馬はするは、放馬(落馬の際、手綱から手を離してしまったので、馬が勝手に駆け出してしまう事)はするは。
若駒さんの乗馬の稽古って、すんごいスパルタなのですね…っっ。
【当時の乗馬の稽古風景。はわゆサンが手前で、左のランニングが林先生】 若駒さんにとって、馬に乗れる事は『正規会員の最低条件』。
ですから、日数をかけず(つまりは、お金を掛けずに)上達をさせる為に。
・・・まぁ林先生は、ムチを片手に私たちを追っかけまわして下さるのですよ・・・★
『落馬』をしたら何しろ、『大丈夫?』ではなくて、
『すぐに(馬に)乗れっっ!!』が合言葉。
落ちたままでいると怖くなって、二度と乗れなくなってしまうからなのですって。
乗馬に行く時には傷薬(バンドエイドとか★)と、エアーサロンパスと、サロンパスは欠かせません。 (T_T)
例えば、殺陣の芝居が求められる役者さんには、『殺陣の特訓』があるように。
乗馬が必要な役処の役者さんには、乗馬のレッスン(ちなみに費用は、番組持ち)が義務付けられます。
乗馬クラブと言えば、『ブリティッシュ』か『ウエスタン』に分かれますが、両者の違いはまず、鞍の形が違う事。
『ブリティッシュ』とは、英国式のこと。
乗馬帽をかぶって、ブーツ姿で、高貴っぽいカタログがよくありますよね。
それとは違って『ウエスタン』は、西部劇みたいなテンガロンハットをかぶった男性のパンフレットが多いでしょうか。
【こちらは、よくあるブリティッシュの鞍】 ブリティッシュよりはウェスタンの方が、鞍的に言えば乗り易いとか聞きますが、乗馬レッスンはどちらも似たようなものです。
まずは馬になれる為に、『乗馬体操』から始まって『並足』を何鞍とか。
乗馬クラブによって、値段も、かける鞍数(そして1鞍の時間)も違います。
それから、駆け足にあたる『軽速足』を何鞍、『速足』を何鞍・・・とはいいながら、余程有名な役者さん以外は、馬に乗れる方が『乗馬を必要とされる役』に振り当てられるのがフツウ。
若駒に所属しているメンバーは、基本的に馬に乗れて当り前なので、それに外れる人達は(交通費・宿泊費を節約する為)連れ立って、乗馬クラブへと旅立ちます。
勿論、東京にも乗馬クラブは幾つか(お金に糸目を付けなければ)ありますが★
それよりも、『殺陣に必要な乗馬』を禁じている乗馬クラブが多いので、知り合いの乗馬クラブに行くのですね。
1. 乗馬の折には、手綱は両手で持つ。
2. 乗馬中は、乗馬帽をかぶる。
3. 乗馬の際は、乗馬用のブーツを履く。
4. 急発進・急停止を、馬にはさせないで下さい。
【こちらが、ウエスタン鞍。 上の写真と、見比べてみて下さいね!】などなど。
乗馬クラブには、こういったお約束があるのですが…例えば侍が両手で手綱を持っていては、弓を引いたり、馬上で刀を持っての立ち廻りなんかは、出来ませんよね・・・。(-_-;)
はわゆサンも、片手手綱の方がトクイです。
でも乗馬って、ホントに慣れない動作なので下半身が1日でバキバキになります。
なにしろ馬は図体が大きいので、上下運動も(!)大きいのです。
それに鞍を乗せる訳ですが、乗っている、こちらの方が反動(つまり、上下運動)に合わせてあげないと、鞍で馬の体を痛めてしまうのですね…★
靴ズレならぬ、鞍ズレが出来てしまうからで、人間は何をするのかと言えば。
『軽速足の稽古』の場合は、簡単に言えば、馬の上で立ったり座ったりを、繰り返します。
馬の上下運動に合わせて、反動を抜いてあげるのですね。
それに対して、『速足の稽古の場合』はスピードも速くなりますから、逆に馬の上下運動に合わせて腰を前後に、スライドさせます。
【与那国馬と。 与那国馬は、120センチくらいの身長なので、丁度、ポニー(肩までの高さが147cm以下の馬の総称)くらいの大きさだそう】 ちなみに、この軽速足という動きは、本来『日本原産の馬にはない動き』なのだそうです。
何故って、日本原産の馬は、サラブレットのように大きくありませんから。
木曽馬や、琉球馬など見た事がある方には、お判りでしょうか。
馬体が小さいので、風太郎シリーズでもご紹介しておりますが、玄関先の馬乗り石にヒョイと乗って馬にすぐ、乗り移れたのです。
サラブレッドの場合は、鐙(あぶみ)を片方伸ばして、それに足を掛けて騎乗をするのですが、戦国の頃は、そんな事をしなくても十分に騎乗が出来たのですね☆
・・・そして、戦場で乗り回す馬ですから、ちょっとした事でビクついたり、おびえたりするような馬では戦には行けません。
気の荒い、噛み付いたりする馬が好まれたそうです。
現在でもよく、尻尾にリボンが付いていたり、鬣(たてがみ)にリボンが付いている馬が居るそうですが、・・・そんな馬は要注意!
『蹴りクセ』『噛み付きクセ』のある馬の、目印なのですって★
・・・ですが撮影では、そんな馬は使えません。
また、よく馬が後ろ足で立っているシーンを、映画などで見かけますが・・・あれは、馬にとっては自然な姿ではないのですって。
人が調教して、初めてあの姿になるのだそうで・・・。 (^_^;)
まぁ、力ずくで出来ない事はないらしいのですが、現場ではその姿を、『ウィリー』と呼んでいるようです☆
【今は休園している「日光ウエスタン村」で、おっかなびっくり馬に乗っているのは、若き日の・・・はわゆサン★】 それにしても、馬達ってタフ…★
ダーッ・・・と走ったかと思うと、もう足元の草を(また現場が、牧草地だったものですから)ハミハミして食べているんです・・・。
人間だったら、はぁはぁはぁ・・・となる所でしょうが、ぜーんぜん大丈夫なのですね・・・。
それにしても、大人しい馬達でした。
あぁでないと、撮影には使えないのでしょう。
躾も大変ですが、そういった馬達を揃えるのも大変です。
スタッフの中には、馬担当の方がいらっしゃって、ロケの前にまずは馬を探しに行くのだそうです。
さて、馬の話は次に続きます。 それでは、また。 (^。^)y-.。o○