第45回 『ヤクザ』さんと、『お武家』さん。~6月~

 ・・・6月ですねぇ。 (^^ゞ
 4月以降、エッセイの更新を怠って2ヶ月目に突入してしまいそうな今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしですか?
 まいど、はわゆです★ 今はもう、思いっきり梅雨の季節ですよねっ。 (^。^)y-.。o○
沖縄.jpg【沖縄といえば、シーサー!】 沖縄の方は、数日前に梅雨明け宣言をしたのだそうですが、『はわゆの日々』を、読み込んでいらっしゃる方は、ご存じでしょうか。
 はわゆ家は、アパートの仕事もしているのですが、店子さんが1人、2ヶ月もの長期沖縄旅行に旅立つのだと、聞きました。 (^。^)
 彼は、某遊園地の壁画描きを生業にしているのだそうですが、不安定な収入ゆえ、不動産屋さんに約1ヶ月程、入居の許可を出すかどうか悩まれた挙句、結局は2名もの保証人を要して(当家は、通常は1名)、ウチに引越して来れたという・・・お人でした★
 それが、2ヶ月間もの長期(!)沖縄旅行(!) 
 ・・・店子サンの方が、はわゆ家よりも稼いでいるのでは???
 ・・・まぁ、何にしても。 家賃が滞りない事が、大家サンの誉れ。 (^_-)
 店子さーん、行ってらっしゃ~い。
 今から行くと、きっと暑いと思いますが、島巡りを楽しんで来てね~。
 お土産、お願いしま~すぅ・・・。

 ・・・ってな事はさておき、6月1日に、林先生の講演が津田塾大学構内にて行われましたが、無事に終了致しました。 (^_-)-☆

tsuda_02.jpg 約1時間程度の講演で、そこそこ大きなスクリーンがあったので、・・・林先生★
 ご自分が過去、出演をしていたビデオやら、護身術のビデオやら、つなぎ合せて、1本の作品を作っていらっしゃいました。
 『殺陣師』という職業が、今ひとつ学生さんには、想像が付きにくい職業だから…との事ですが、最近ビデオ編集を覚えた林先生。
 この位の仕事は、チョチョイのチョイ位で、出来るようになりました。 (^^♪
 ほんの2年位前までは、全く何も出来なかったのに・・・。
 『林流・殺陣初段~現代劇編~』のビデオ製作から、こっち、林邦史朗先生、色々と頑張っています。 ♪♪

 さて、今回のお題は、『ヤクザ』さんと『お武家』さんです。

 全く対照的なタイトルですが、『次郎長背負い富士』(平成18年度6月現在、NHK木曜時代劇で好評・放送中)と、『知るを楽しむ』(平成18年度7月より、水曜日の夜10時25分から。若駒メンバーが再現フィルムで演技をしています!)で、ちょこっとだけ、お勉強をしたからなのですねっ☆

 ちなみに、『次郎長背負い富士』の殺陣を振り付けているのは、我らが若駒の殺陣師さんで、新(あたらし)実氏

 この番組(全10回)の撮影をするに当って、新氏は武劇館に通って、林先生と色々とお話をされてました。
 好奇心の強い・・・はわゆサン★ 当時のヤクザさんの生活に、目を白黒。 (^_^;)

「おひけぇなすって、おひけぇなすって!」

次郎長背負い富士.jpg【次郎長背負い富士は、中村雅俊さんが主演されてました】 ・・・ってな台詞廻しが、ヤクザさんの特徴(!)のように思っていた・・・はわゆサン★
 ですが案外当時は、お侍サンをなぞった言葉使いをしていたとか
 脚本によっては、『武家言葉』で通して使っているモノもあるのですって。
 木曜時代劇は、NHKとしてはエンターティメントを売りにしているドラマだそうですが、当時のヤクザさんって、以外に硬派だったのですね。

 また、この作品でも、次郎長さんは女房の『お蝶』さんに色々と苦労をさせているようです
 次郎長一家はヤクザさんだから(?)、事件を起こしては『ほとぼりが冷めるまで』旅に出る事も多かったようですが、旅先で草鞋(わらじ)を脱ぐって事は、脱ぐ方にとっては、こんなに有り難い事はないのですが、脱がれる方にとっては、すっごく物入りな事なのですよねっ。 (-_-;)

 『草鞋を脱ぐ』イコール、その『一家を宿屋代わりに使わせてもらう事。
 一家を切り盛りする姉さんにとっては、とっても大変(!)
 草鞋を脱いだヤクザさんは、姉さんにとっては『組長が招いた、お客さん』という身分になり、毎日寝かせてあげて、ご飯を食べさせてあげて、しかも(!)
 お小遣いまで、毎日差し上げなくてはなりません。
 お客様がご出立なさる折は、今度は旅費まで十分に持たせて、お見送りをします。 (^_^;)

次郎長.jpg【「庵原川の仲裁」・・・これが成功したので、次郎長さんの名が上がったんだそうだ★】
 ちなみに子分の方は、一家の掃除をしたりとか、洗濯をしてとか・・・マメマメしく家政婦のように働きますし、それ以外にも例えば、土場で上納金を集めたりとかもちろん、一家の仕事をしなくてはなりませんが★
 お客さんをしている方は、食っちゃ寝の化け物サンでも、許されますが★ (+_+)
 しかも、お客さんに毎日渡されるお小遣いだって、飴玉が買える程度の金額ではありません(!)

 きちんとしたヤクザ生活が送れる程のモノを差し上げなくてはならず・・・。

 ヤクザさんのお内儀さんは、それなりの収入があれば、それは笑顔で切り回せるのでしょうけれど。
 『次郎長背負い富士』のお蝶さんは、随分と苦労をしていたみたいです。

 旅烏(たびがらす)にも色々、事情があるようで。

 親分さんから、用事を頼まれて旅をする人もありますが、例えば刃傷沙汰を起こした凶状持ちなども居たりします。
 すると、親分さんにも『土地の顔』がありますから、お金を持たして、草鞋を脱ぐ事を上手に断ったりもしているようですね。
手ぬぐい.jpg【ヤクザさんが使う手拭って、こんな感じ?】 ちなみに、番組では紹介をしているか判りませんが、ヤクザさんは草鞋を脱ぐ際に『挨拶代わりの日本手拭』を、親分さんに渡す事もあったとか★
 ・・・現代でいう、例えば『引越しの挨拶』みたいな風習ですよねっ。
 ところが、旅烏が一々日本手拭を持って来ていたら、家中が日本手拭だらけになっちゃう。 (^_^;)
 そこで、渡したとみせて客人(まろうど)は、出したばかりの手拭を懐に、引っ込めます。
 その手拭はまた、次に草鞋を脱いだ所で、また使うという・・・早く言えば、リサイクルですよね。
 当時のヤクザさんの生活を描いた本には、こんな事が様々に紹介をされているものでした。(^_^)v

 さて、その当時の『お武家』サンの方です★

 7月一杯、NHK教育にて放送される『知るを楽しむ 歴史に好奇心~拝見・武士の家計簿~』という番組です。

 清水の次郎長サンは、幕末の方ですけれど、 こちらの番組でも幕末で極貧に喘いでいる武士が、明治維新を迎えたら、官僚になった・・・というお話☆
 こちらの番組は、30分で全4回のシリーズになります。
知るを楽しむ.jpg【月~金曜日まで、時間帯は同じですが、曜日によってテーマが変わるという番組でした】 ちなみに幕末の武士は、江戸幕府が出来た頃(つまり、400年前)に定められた年給で、生活をしています
 しくじって、年給が下がった(または改易、・・・つまり『お家取り潰しとなった)武士家庭は多けれど、この年給が上がったというのは、余り例はないみたいです。

 江戸徳川の時代は、300年続いたそうですが、世界的にも、これだけ長い間、戦争が無かった国は他にないのだとか
 それは、小競り合いとかは、例えばキリシタン狩りとかありはしましたが、大規模な争いは、本当に無かったのですね。

 ですが、武家の習いとして、年収を上げる為には、手柄を上げなくてはなりません

 この手柄とは、言わずとしれた『功名』の事。
 武士が一番力を発揮して、手柄を上げられた時代はまさに、『功名が辻』の時代なのです。(^_-)-☆

 ・・・その、『功名が辻』。

 武田鉄矢さんが演じている『五藤吉兵衛』は、合戦で亡くなります。
 その後、五藤家の一族は土佐の上級藩士となって、幕末まで永らえたそうですが★
功名が辻・1.jpg 戦で果てても、その殿様が生きていれば、生きてある限り・・・その家の面倒は見るものと、原作『功名が辻』にあります。
 その信頼を胸に、侍は殿様の為に働きぬくのだそうですね。
 さて、功名を立てられた家はその後、徳川300年を『藩士として生きて』行く事になります。
 ですが、その後はもう『武士が、功名を立てるチャンスが殆どない』年代ですから。
 まず収入は増えず、物価だけは何故かしみじみと、確実に上がってゆきます。

 しかも藩士は表立って、内職をする事が出来なかったのだ…そうな。

 見て見ぬ振りをしてくれる大名も、中には居たみたいですけど、『金沢藩士猪山家文書』という書物が、『武士の家計簿』の下になった資料なのだそうですが。
 これには、当時の猪山家の年収と出費が面々と、描かれているのだそうです。 (T_T)

 ・・武士の家というのは、収入は一応ありますが、それ以上に『必要経費』も多かった★

 何石の家ならば、邸宅(今の時代で言えば、社宅)の広さが、これ位。
 使用人は何人、女中は何人・・・下手をすると、馬が何頭か居なくてはならない。
 馬が居れば、馬の世話をする人を何人とか、雇わなくてはならない。
(もちろん、馬もご飯を食べるから、その食い扶持も・・・)
 また、この程度の家柄ならば、武器はどれ位、持つ事を要する・・・などなど。
tsuda_03.jpg【津田塾で行われた、講演で使用された映像★】 天下泰平な世の中で、武具や馬具が一体どれ程、必要だったのでしょうか???
 参勤交代の折でも、地元から武具から馬具まで大名たちは持ち歩いたとも、資料にありますそうで。
 ・・・そんな使わないモノを、地元から江戸にわざわざ運んでまたまたそのまま地元に持ち帰る
 それが武士の習いとは言いながら、それは本当に必要なのでしょうか???
 現代ならば、唾を飛ばして侍達は、叫んでいた事でしょう。

 私の勝手にさせて欲しい・・・っ!
 ウチは、貧乏なんだっ、こんな無駄な事はやめようっ!!!
 武具を運ぶ経費を、別の事にあてようっ。 (-_-)/~~~ピシー!ピシー!

 ですが、当時の侍達は黙って支払い。

 借金を重ね、赤字一本槍の生活を余儀なく、させられていたみたいです。
 ・・・なかには、借金を踏み倒したりする侍も、いたそうですけれど★
 現代と違って、封建の世の中でしたから、身分だけは一応高くてもその実、内情は・・・火の車だった、お侍サンたち。
 『猪山家文書』には、当時の武士の生活がどうだったのか書かれていたらしく。
鯛.jpg【こんな鯛が、お皿に乗っていたら・・・】 例えば、お正月のご馳走、『鯛のおかしら付き』が揃えられなくって、『絵鯛』でごまかした、なんて事もあったのだそうです。
 お皿の上に、『絵で描いた鯛』をひらっと、置いたものらしいのですが、なんと(!)
 当時の侍には、屋敷のお庭の手入にまで、この家柄ならば幾ら掛けなくてはならない・・・という規定まであったとは。 (;一_一)
 ・・・はわゆサン、びっくり致しました。

 さぁ、次回は何のお話に致しましょうか。
 相変わらず、皆様からのご意見・ご質問をお待ちしております。

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