『お富サンの三味線』その2・4月~

 2月に更新をして、その後ばったり・・・っ。 (^_^;)
 いったい、何をしていたんだい、はわゆさーんっっ・・・って感じですねぇ。 たいへん、申し訳ありません。 (T_T)
ヨーグルト.jpg 実は今年に入ってまず、はわゆ兄が『ピロリ菌』に冒されている事が判明を致しました。
 はわゆサンは『健康誌の(モデルさん斡旋の)仕事』もしているので、健康誌の編集さんなどにも聞いてみたのですが、やはり『明治のプロバイオティクスのヨーグルト』が、時間は掛かるけれども結構に効果があるとか。
 混ぜ物無しの蜂蜜も効果があるそうで、『雑誌でも、お勧めの蜂蜜♪』を買い求める事も出来そう★
 ですが、とりあえず。
 家にある、昭和一ケタ母が購入をして残っている『柚子蜂蜜』を、片付ける事にしました。
 その後・・・はわゆ兄は抗生物質を飲んで(除菌)、しばらくしてから再検査の運びに。
 ダメならまた除菌する事になるそうで、今現在も、次回の検査待ちです。 (-_-;)

 そういう・・・はわゆサンの方ですが★
 胃の消化運動が、余り上手に働いてそうで、2月3月は吐き気と共に目覚める日々。 (^_^;)
syamisen_01.jpg【この年の正月は、葛飾・柴又へ。 これは「矢切りの渡し」です】 思わず、『私もとうとう、身籠ったのかしら・・・?』などと、気持ちだけは遊んでみたりして、生活を、盛り上げようとはして、みたのですが・・・。 (-_-;)
 気持ちだけで、情けなくもトイレに通う日々が続きました。
 お腹の調子も悪いし、体重は落ちないくせに気持ちだけ何だか、ゲッソリ・・・。
 午前中はともかく、布団に篭るしかないような生活でした。
 これも、暖かくなってくれば、調子上がってくるとかで今は、冷たいものは余り摂らないようにして、香辛料の多い食べ物は控えています。

 ちなみに3月には(個人の)確定申告に身を費やし、7月には昭和一ケタ母の遺産相続の申告があります。

 はわゆ家の宅地は、昭和一ケタ母名義のもの。
 自宅とアパートがありまして、ちなみに自宅と会社は兼用です。
 会社も、一応は『株式会社名義』なので昭和一ケタ母は、自社株も所有してました。
 同族会社とはいえ、自社株の評価をした上で、それも相続の対象になるそう★
 手続きは色々と面倒そうですが、ぽつぽつと片付けていくつもりです。 (^_^;)
画像-025.jpg【こちらは、帝釈天】
 土地の方は、平面図を基に評価額を算定するのだそうですが、この土地も測量をしてある筈なので、その絵図面など何だか探し物ばかりしている毎日
 土地の売買契約書を見つけたのですが、なんと(!)毛筆で書かれたもの
 墨文字で、とっても黒々と書かれた契約書だったので、歳月の長さに思わず笑ってしまいました。
 この土地は、昭和一ケタ母の為に祖父が買っておいてくれたものだそうで、昭和も30年代の当時は、売買契約書も毛筆書きする時代だったんですねぇ・・・。 (^0_0^)

 さて、そんなこんなの日々でしたが、たしか前回の『はわゆエッセイ』では、曾お祖母さんの三味線のお話をしていました。

 2005年より、はわゆサンは幾つか、お稽古事を(立ち廻りの他に)始めたんでした。
 林邦史朗の『武劇』を世界に広めるべくそしてそのショーに華(?)を添えられるよう、志だけは富士山より高い(!)

 『生け花(小原流)』『地唄(生田流・宮城派で、箏と三味線を交互に)』習い始めました。

  それから、外国に三味線を折って持ち運び出来るよう、NHK側に三味線工房を見つけ、いよいよ三味線をそこへ持ち込みました。
三味線.jpg 前回もお話をしたのですが、曾お祖母さんの三味線には折って、3分割に出来る機能がありました。
 ですが何しろ、明治に生きた女性の三味線です。 (^_^;)
 古くて(太平洋戦争もあったし)、持ち運ぶ時に、折った部分を保護する『相木(あいぎ)』も、あった筈だとは思いますが、どうも紛失をしたらしく、探してはみたものの、とにかく家にはありませんでした。
 『相木』を作成するには、三味線を工房に入院(ならぬ入房)させなくてはならないそうで、それなら・・・と。
 ついでに調子の悪かった糸巻きの調子なども、ご主人に診てもらう事にしました。

 三味線を預けるのだから、この際、徹底的に診てもらわなくっちゃ。 (^_-)-☆

 この際やるなら、徹底的に・・・と、貪欲な・・・はわゆサン★
 そして一週間ほどして、三味線を引き取りに行きました。
 工房のご主人はまず、三味線の折り方を丁寧に教えて下さいました。
三味線.jpg それまでは、マジックペンの『キャップ』と『本体』の如く、三味線を折る時にも、右手と左手にこう持ち、力任せに引き抜いていた・・・はわゆサン。 (^_^;)
「それでも出来ない事はありませんが、結構しっかり入っているので、このやり方の方が良いですよ」
と。 三味線の折れる部分を左手で握り、この左手を上から、右手でトントン♪と叩いて、その反動で緩めていく・・・。
 そんなんで、本当に抜けるのかなぁ・・・と実は、半信半疑だった・・・はわゆサン★
 一度試してみようとは思うのですが、これを試すにはまず、糸3本を外してからでないとダメだしで、(面倒で)いまだ試しておりません。 (^_^;)
 まぁ・・・ご主人がそういうのなら、きっと、そうなのでしょう・・・。 (゜-゜)

syamisen_05.jpgこのように、引き抜いてはX

syamisen_06.jpg上下に叩くことで、緩めていく・・・らしいです


 ご主人には、はわゆサンが前回、工房を訪れた折に。
「はわゆサンは、とにかく三味線(&お箏)は、とってもビギナ~♪な人なので」
と、そう伝えてあったのが、良かったのでしょうか・・・?
 とっても親切に、はわゆサンの疑問に色々と答えて下さいました。
 ちなみにこの工房は、明治の時代からこの地で商売しているのだそうで、今のご主人の代で三代目。
三田村楽器店.jpg【三田村楽器店 http://www.kotoya.com/】 兄弟で経営を支えているそうで、『あどマチック天国』などでも取り上げられた事がある、由緒ある工房なのだそうです。

 はわゆサンの驚愕は、前回の『さわり事件』を切っ掛けに、どんどこと続く。
「この三味線に付いていた駒は、小唄用のモノですね」
「えぇえぇえええっ!?!?」
 ・・・ご主人、前回に引き続いて、2度ビックリ。
 怪しい胸騒ぎを覚えつつ、はわゆサンが尋ねます。
「・・・駒ってもしかして、流派によって色々とあったり、するモノなんですかっ!?」

 『駒』とは、『三味線の皮と、弦の間を支えるモノ(ブリッジ)』とも、広辞苑には載っています。
 はわゆサンは小学生の頃に、昭和一ケタ母の勧めで。 ・・・というか、強制的に小学校の4年生から、長唄(三味線の流派の一つ)を習い始めました。
 それ以前に実は昭和一ケタ母は、個人的に、『小唄を習って』いたのです。

 昭和一ケタ母の友達のお姐さん(『おきんちゃん』、と言ったそうです)が、『花柳界の方』だったらしく。 (^0_0^)
 一時期はなんと(!)はわゆサンのパパも、通っていた事があったそう。
 その後、ずーっとずーっと後に、はわゆパパは癌の手術を受けたのですが、一度お腹を切ってしまうと、前のようには声が出なくなってしまったそうで★
 それが切なくて、はわゆパパは、小唄は殆ど唄わなくなってしまったのだとか。
さわる.jpg【前回はこの「さわり」のお話でした★】 『声が良い』と、みんなに誉められていたそうで、それ故たまに昭和一ケタ母の前だけで、それも興が乗った時にだけ、戯れに唄うばかり。
 はわゆサンは、パパが小唄を唸っている所を見た事は、一度もないのです。 (-_-;)

 かくかく・しかじかの事情で、はわゆサンが物心付いた時には、曾御祖母さんの三味線には『小唄の駒』が付いていたのでした。
 聡明な…昭和一ケタ母の事です。
 はわゆサンが長唄の発表会に出た折には、ちゃんと『長唄の駒』を付けてくれてあったようですが、はわゆサンには、その違いが全く(!)判らず★
 自分で練習する時には、何となく『もとから、付いていた(つまり、小唄専用の)駒』ばかりを、ずっと愛用していたのです。 (-"-)

 大人になって、地唄のお師匠さんに付いた経緯(いきさつ)は、前回ご紹介をした通り。
 だと、すると・・・・・・・。

「私は、地唄を奏でるのに長唄用の三味線で、しかも(!)小唄の駒を使っていたんですねぇ・・・」

syamisen_03.jpg【左の物が、幅1.1cm 長さ7.3cm 高さ1cm(長唄用) 右は、幅が1.3cm 長さは7.1cm 高さ1.2cm の小唄用】 三味線は、三味線。
 ずっと、ずーっとそう思っていた・・・はわゆサンですが★
 三味線には種類があったりとか、小道具までも、こんなに種類が色々あるのだとまでは全く、想像もしていなかったのです。 (-_-;)

 ご主人は、奥から様々な駒を出してきては、説明をして下さいました。

小唄は爪弾きで長唄は撥を使いますよね?」

 小唄とは江戸末期に、江戸端唄(はうた)から出た三味線曲のこと。
 清元関係者(これも、三味線の流派のひとつ)が作曲したことも多く、粋でさらっとした短い歌曲で、撥を使わず爪弾きする・・・と、広辞苑にあります。

「爪弾きをする訳ですから、三味線の皮と糸の距離は、あった方が良いのです。 でも長唄は撥弾きでしょう? ですから逆に、皮と糸の距離が少ない方が良いのですよ」
syamisen_04.jpg【写真左側が、長唄用の駒で、右が小唄用・・・って、高さは2ミリしか違わない…。 (^_^;)】
 そういえば、地唄では音を奏でる時に、撥は上から落とすように弾けと、師匠に教えられていた・・・はわゆサン★
「地唄は、ドーン、ドーンという音を響かせるような曲作り、音作りがされているので、駒にも鉛や金や銀などの金属を、要所にはめ込んで作ります

 こんな小さな駒に、そんな小細工を…???

 はわゆサンはただただ、圧倒されるばかり。
「プロの弾き手なら、駒の素材だけでも、鯨の骨とかベッコウ(亀の甲羅)とか、やはりこだわって注文してきますね」
 と、ご主人。 鯨の骨の原型まで見せて下さって、大サービス。 (^_^)v
三味線2.jpg三味線の駒って、プラスチックだとずーっと信じていたのですが。 ・・・鯨の骨は例えばセミクジラとか、種類までも決まっているのですか?」
「鯨は、種類には、こだわりませんよ。 まぁ江戸時代には、プラスチックが無かったから、ある物で、こういったモノを使った・・・という」
「ははぁ、なるほどぉ・・・」

 ちなみに、はわゆサンの『小唄用の駒』は、写真では判り難いでしょうが、木製で糸の当たる部分に、銀が塗ってありました。
 木だとやはり擦り減ってしまうので、銀など塗って、補強をするのだそうです。
 長唄の駒は、鯨の骨製とプラスチック製と2つ、家にはありました。

 せっかくなので、はわゆサンは撥(ばち)の相談も、ご主人にしてみました。

「地唄の師匠が、私が子供の頃使っていた撥では、らしい音が出ないからと
 子供時代は、何しろ子供なので、小さい木製の撥を使っていました。
 大人になってからは、地唄でもその撥を再利用していたのですが、師匠に言われたので言われるままに、重たいプラスチック製の撥に変えていたのです。
 師匠はそれで満足をして下さいましたが、はわゆサン的には、とにかく重たい(!)

「地唄ってのは、音を響かせる曲作りがされているから、撥も重いのを使うんです。 ・・・でも、これで稽古してると撥の重さで、二の腕から下が痺れて本当に、とっても(!)辛いんです」 (>_<)
syamisen_02.jpg【写真左側が、長唄用の木撥で、右が地唄用のプラスチック製。 重さは、長唄用が1.4キロで、地唄が2.5キロ。 昔は名取になったら『象牙の撥』を買えと、どの師匠も真面目に言っていたそうです。 ですが、現在は(象牙が昔よりも、大変高価になってしまった為か)そのような事はない・・・とは、師匠の談】 何故なら・・・はわゆサン、その撥で長唄の曲も(譜面を見ながら)、戯れに弾いてみたりも致しますので。
 重たい撥での長唄は、とても、とーてーもぉ、辛いモノがあるのです・・・。 (^_^;)

「ここでも、普通に木撥ならありますよ」
 と、ご主人。 そういえば人伝に、舞台では三味線弾きのプロは白撥以外では演奏しない、という話も聞きます。
「舞台ではやはり、木製の撥ではダメだとか、言われるモノでしょうか?」
「・・・最近では余り、こだわらないように、思いますが」
 これも商売、話の種にと思うのか、ご主人は何だか、『ベッコウの撥』とか色々見せて下さいます。
「ここにもあるにはありますが、ベッコウ地唄用の撥だと30万以上しますよ」
 ひょえ~・・・。 さすがに、ベッコウは高価なのね。 (^_^;)
 長唄用の木製の撥を持ってみると、なるほど軽い。
「でも長唄用でも、ベッコウの撥は高価だし重いですよ。 木撥なら、この匁の重さで十分ですが、どうなさいますか」
 それでも2種類あって、ご主人に一般的な方をと、選んで戴きました。
「これで練習が、ラクに出来るようになります♪」
 ・・・って、はわゆサン、ご機嫌♪

三味線・中身.jpg【皮を張る前は、こんならしい★】 子供の頃は、週に2回(月に8回)稽古をしてもらっていた・・・はわゆサンですが★
 振り返れば、長唄の先生が猫を7匹も飼っていらっしゃったので、猫と遊びたくて通っていたとしか思えません。
 家では金魚を飼っていましたし、猫は飼わせてもらえなかったのです。 (^_^;)
 現在はどこでも週に1回の、月に3回の稽古スタイルに変わったんだそうですね。

 ところで、三味線の皮といえば、高級なのは『猫皮』。 それも、子供を産んでいない雌猫の、お腹の皮を使うのだ・・・そうですが★
 はわゆサンの三味線は、安物の『犬皮』を使っています。 (^_^;)
 そうそう。 そう言えば、この時とばかりに・・・はわゆサン。
「三味線の糸も、ここでは取り扱っていますか?」

 前回もお話をしたのですが、三味線グッズを買うべく、インターネットを駆使してはみたのですが★

 種類は、『1の糸』『2の糸』『3の糸』と、三種類しかないとばかり、思い込んでいた・・・はわゆサン。

 実際には『1の糸』だけでも幾種類かあって、もう、何が何やらサッパリ判らず。
 誰に聞いても、判らなかったのです。
「糸は、各種取り揃えておりますが、どれに合わせて用意されますか?」
 またもや、嫌な予感が・・・。

「もしかして、流派によって糸が違ったりして…?」

 ご主人は、こういったお客さんもよく、相手をされるのでしょう。
 三味線の糸の表まで、見せて下さいました。
箏爪.jpg【爪は、竹製の輪を自分の指にはめてみてサイズを確認してから、竹輪にニカワなどで爪を貼って作る。 なのでこれだけは、邦楽器店に出向かないといけない】「地唄の流派は、生田(いくた)ですか? 
山田ですか?」
「生田です」
「三味線で言えば、同じ地唄でも生田と山田では、選ぶ糸が違います
 ・・・そういえば『お箏』でも、生田では四角い筝爪を使っていますが、山田は丸い筝爪を・・・。
 後日知った事ですが、同じお箏を使うのでも山田と生田では、筝糸の締め方までもが違うのだそうです。

 日本の邦楽という巨大なカルチャーショックに、打ちひしがれている・・・はわゆサン★

 ご主人は何食わぬ顔で、こんな事を聞いて下さいました。

「貴女の習っていたという、長唄の流派は、何流ですか?」

「えっとぉ~~~・・・」
 子供の頃に習っていただけなので、情けないのですが、一瞬にしては名前が出ません。 (^_^;)
「えっ、とぉ~・・・。 あのぉ何だか、極普通の流派だったように、思いますが・・・」
 言ってるだけで、我ながら情けない・・・はわゆサン★  ご主人、助け舟を出して下さる。
「・・・杵屋さんとか」
「あ、あぁ、そうです。 たしか、杵屋サンでした」
「すると、この糸になりますけれど。 今は地唄を習ってらっしゃるんですよね? ならば
糸は地唄に合わせますか? それとも三味線に合わせて、長唄に統一しますか?
 ・・・・・・はわゆサン、しばし考え。
「そ、それでは三味線をベースに考えて、長唄に合わせていただければ・・・」
調弦.jpg【後にネットで、調弦機を購入したものの、使い方に悩む日は長かった★】 ところで、琴の調音にも困っていた・・・はわゆサン★
 平調子(お琴の基本になる調子)専門の、調子笛も紹介して戴きました。
 もぉもぉ、お箏は13弦もあるので、ビギナーに調音は物凄く、難しく・・・。 (^_^;)
 最近は、どんな楽器でも調音出来るメカ(調音機♪)を使って、発表会などでも音を合せているのだそうですが、金額的にも高価だし。

 そんなこんなで、はわゆサンは三味線工房で散財をして、帰って来たのでした・・・。

 それにしても、もしかして地唄を、長唄に合わせた楽器で弾いても、本当の味は出ないのでは・・・???
 ・・・悩みつつ、とにかくも、こうして曾御祖母さんの三味線を巡る長い旅は、終わりました。
 三味線のお話は、今回はここまで。 (^○^)

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