『時代劇』って、お金のかかるモノなんですね~♪~2月~

 遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。
 …というか、寒中お見舞い申し上げますというか、今年は東京もわりに雪、降ってますよね★
 そんな昨今ですが、みなさま、いかがお過ごしですか?
 お久しぶりですっ! はわゆでございますっ!
izu_01.jpg【お正月旅行で行った、南伊豆の菜の花畑です♪】
 昨今、失われかけているらしいと言われているのが日本文化でございます。
 しかしまだまだ、昭和一ケタ(並びに明治生まれの祖母)の教育の下はわゆ家は、そこは頑張っている…!
 まずは、年末行事と言えばやはり大掃除をするが王道でしょう…!
 血の繋がった兄貴と2人、やりまくり。 (^_^;)
 そして大晦日の夜は、NHKの紅白歌合戦を観賞し、仏壇には、はわゆサン手製の自称・ご馳走(!)を並べて、線香も手向けます。
 そしてはわゆ家は、『二年越しの年越し蕎麦』を楽しむ習慣があります。
 なので毎年、蕎麦は深夜0時を挟んで、戴くのです

 また、新年が明けてからは、すぐに近くの神社に初詣に行きます。

 これは、新年明けてすぐにしか、『お神酒のお振舞』が戴けないからですが。 (^_^;)
 そして、3日までは自宅で穏やかに。
 その後は、近所に住む兄貴の親友と3人マイカーで、旅行に行きました。 (^_^)v
 場所はリーズナブルに、熱海から伊豆への民宿の旅です。
phkannai07.jpg【このお宿は、なんとなく取れてしまうのだそうですよ、はわゆ兄に言わせれば】 一泊目は、昨年も行って気に入ってしまった、伊豆は松崎町にあります、雲見温泉の民宿『長右ェ門』
 ここのお湯は、本当に良い!(ちょっと、酸ヶ湯温泉のお湯にも似ていると、はわゆサンは思う☆)
 そして、盛りこぼれんばかりの、刺身の船盛が良い!
 伊勢海老に鮑にと、日本の正月にぴったり!
 夫婦満舟盛(めおとまんせんもり)コースで、幸せ一杯の夕食でした・・・!

 翌日は、南伊豆の下賀茂温泉の民宿『九条』。

 こちらは民宿ながら、露天風呂あり。
 お食事は、昨日とはうって変わって、金目鯛のシャブシャブにマグロの中トロや、カツオといった船盛で、気分一新!
 とにかく、日本文化と味覚に浸りまくった、美味しい正月でした。

phryori12.jpg【これが、夫婦満舟盛コース。 正月には、これだね!】 その他には、熱海から船で初島にも詣で、伊豆の水族館や、熱海城や秘宝館など。
 今井浜の日帰り温泉は、『廉価で眺めが良い』ので、とってもお勧めです。
 帰りは、兄の意向で天城越えをして、浄蓮の滝も観光しました。
 天城越えをしながら、石川さゆりさんの演歌を、何度となく熱唱・・・。 (^_^;)
 ふふ・・・、自家用車ならでの、恥は掻き捨ての旅ですな。 (^_^)v

 さて、年末年始と過ぎて、時代劇が数多く放送をされました。

 NHKでは『雪之丞変化』とか、12時間テレビはもちろんの事。
 また、歴史発見(!)のような番組、『天下統一!三武将スペシャル 信長 秀吉 家康~果たして誰が真のリーダーか!?』では、若駒メンバーも出演をしておりました。
 このHPでも、ご紹介をしました、『アインシュタインの眼』もそうですよね♪

 ですが、テレビ朝日が時代劇から撤退したとか、そんな話も聞きました。

izu_02.jpg【伊豆で有名な熱海城ですが、すぐ隣りにある秘宝館は、笑えるのでオススメです♪】 さて、ここで問題です。
 いつまでも、息長く続いて欲しい時代劇ですが、どうして放送を続ける事が難しいのでしょうか。
 『時代劇は、お金が掛かる』とは、良く聞く話なのですが★
 今回は、そんな話をしてみたいと思います。

 林さんが若かった頃は、時代劇が全盛の時代で、もちろんすべてが生放送
 立ち廻り的には、まずは前半に小競り合い
 中盤に来て、そこはそこそこ戦って後半には大立ち廻りになるというドラマ構成だったそうです★
 なので殺陣師さんは、最後の立ち廻りで(残り時間を計ってなどして)時間調整をして殺陣を振り付けたといいます。
 当時の斬られ役なんかは、それこそ斬られては引っ込み、また再び登場をしては、また斬られて・・・といった感じ。
 大変だったそうですけど、こうして聞いてみると、随分と楽しそうな話ですよね。 (^0_0^)

 林邦史朗氏にくっついて行動をしていると、色々と楽しいお話も聞ける事があります。

 とある元カメラマンさんが、こんな話をして下さいました。
 あるドラマ撮影で監督さんが、こんな注文を出しました。 

 まずは主役が、向こうから走って来ます。
 そして、ある物を跳び越すのですが、それを下から見上げたような絵にして欲しい

 ようするに、俳優にカメラを飛び越せという要求をしているのですが、今のようなハンディカメラは、当時は存在しません
 また当時のカメラというのは、平成の今とは物凄く違っていて、物凄く重たくて大きかったそうですし、また、配線の数も結構なモノだったとか★
昔のカメラ.jpg【撮影初期の頃のカメラ・・・。 愛宕山にある、NHK博物館で見る事が出来ます。 ・・・うーむ。 これ持ってスライディングかぁ。。。】 そんなカメラを担いで、走り寄る主役を、カメラマンさんは待ちます。
 そうでないと、主役が走ってくる絵が、収録出来ません。 (T_T)
 そして、主役のタイミングに合わせてカメラマンは、スライディングを開始・・・!
 主役は無事、カメラを飛び越えた訳ですが、カメラを壊す訳にはいかないしで、肝の縮む思いをしたそうです。
 今だったら、ハンディカメラで軽々収録出来ちゃうカットですが、当時は、決死の行動だったのですよね。 (゜_゜)

 時代劇といえば、時代衣装を付けて、足拵も合わせて、鬘(かつら)を付けて演じるものです。

 例えば、鬘に使われている髪は、人毛だそうです。
 パーマなど、一度も当てていない長い髪の毛を使って鬘は作られているのだそうですが、それを手に入れるのは、現代日本では難しいもの。
 中国とかからの輸入が多いと、人伝えに聞いた事があります。
 これらの鬘は、専門の会社が製作・保管・管理をしていて、その業者は営利団体です。
 『これが商売』となると、鬘屋さんだって、自分の製作した鬘を、いいように使われては困ります。
 それで鬘を借りる場合、鬘の面倒を見る床山さんが必要となり、その人数に見合った金子(きんす)が必要になりますよね。 (^_^;)
izu_03.jpg【これが、常連の滝ィ~♪、です!】 NHK『篤姫』では、例えば大奥のシーンなんてのも、これからも多く収録されていくのでしょう。
 大奥の方々は、身分によって着る物は勿論、髪型も役職に合わせて違うのだそうです。
 鬘の種類も、昔ながらに金型を使った鬘(日舞でも使われる)もあれば、とっても軽い鬘もあったりと、色々です。
 江戸時代の髪型だと、最近では半鬘が多く使われているようです。
 『総鬘』は、地毛を『羽二重』と呼ばれる布で包んで、その上に鬘を付けますが★
 『半鬘』の場合は、地毛に髷を結い付け、その周りにさらに地毛を利用して鬘に巻きつけていきますが、普通の鬘より地毛を使用する分、支度にとても時間が掛かるんです。

  ところで今度は、衣装の方です。

 テレビ局(または制作会社)では、総ての衣装を現代劇・時代劇を問わず、管理出来る訳ではありません。

 ・・・だって、そんな膨大な衣装の数々を、一体何処に仕舞っておけると、いうのでしょう?
 勿論、自前の衣装も使われているのでしょうが、時代劇で使う衣装などは、年代は勿論、職業・年代・貧富などなど、余りにも様々です。
073.JPG【NHK 『愛の劇場~男と女はトメラレナイ~』から、心中天網島・籠釣瓶花魁酔醒』に出演した時の、はわゆサンの女郎姿★】 そして、使う時は使うでしょうけれど、使わないとなったら、ウン10年は、使わない・・・。 (^_^;)
 そんな『膨大な量の、箪笥の肥やし』を、テレビ局で収納しきれる、筈もなく・・・
 これも、専門の会社が製作・保管・管理をしていて、その業者は営利団体です。

 ところで、衣装というのは、着付けが必要になります。
 例えば、浴衣は着れても(お太鼓帯が、締められるという方も、多くいるでしょうが)、時代劇衣装の着付けというのも様々です。
 着物だけなら、男性の方はそうでもありませんが、ただ鎧となると、これがまた大変です。
 若駒メンバーは、鎧も時代的衣装も、先輩から教わって着付ける伝統を持っていますが、ごく普通の役者さんだったら、多分無理かなぁと思います。

 また、女性に関しては、本当に様々な形態が多くって、特に帯(!)
 時代によっても、貧富の差によっても、相当に、形も大きさも違いますし、身分もあります。
 ・・・はわゆサンとて、ごく普通の袴の着付けは出来ますが、江戸時代の大奥なんて、どぉしましょう・・・。 (-_-;)
 あの帯は、デカい。 (^_^;)
 ・・・という訳で、衣装を着付けて下さる方も、必要になります。

078.jpg【フラッシュをたけないのでボケてますが、一番右側の女郎サンが、はわゆサン。 吉原の百人斬りのシーンの撮影現場です】 また、高い場所から落ちるシーンや、格闘シーンなどあって、ゴロゴロ転がったりすれば、危険防止の為もあって出演者は、肘や膝にサポーターを付けて保護をします。
 すると、それが袖口や裾なんかから見えてしまう、なんて事もありますから、何箇所かを縫ってもらったりなど、本番前の衣装さんは大忙しです。
 着る物、鬘ときて小道具、大道具も特別製作ですし、武器なんてモノも様々ありますよね。

 そして、ロケを行うなんて事になったら、これまた大変な作業なんです。

 全員電車で行ってたら、とってもお金が掛かるので、大型のロケバスなどで、スタッフから出演者から、みんなで揃っての団体移動
 聞けば、『ロケバスの運転手』という職業も、あるのだそうですが、番組によっては、ADさん自ら運転するロケバスも、あるみたいですね。 (^_^;)

 ロケマネージャーの仕事は過酷で、出演者や番組スタッフの宿泊施設の押さえは勿論、出演者全員が支度をする場所の確保(大抵、公民館や体育館)を、しなくてはなりません。

 撮影現場は、丁度いい季節に行われれば良いのですが、そうは問屋が下ろしません。
izu_05.jpg【これは昔のロケ現場の写真。 ・・・林先生、若いですね】 大体、暑過ぎたり、寒過ぎる場合が多いです。
 昨年の『風林火山』の川中島のロケなどは、木陰一つない場所で、とても大勢のメンバーでロケを行っていました。
 熱中症の患者を出さない為にも、スタッフが、たとえばポカリスエットや麦茶などを、絶えず配布する姿が見られます。

 また寒さと言えば、何年か前に大砲を撃つシーンを撮影していたのですが、それがまた物凄く寒い日で、凍傷になりそうな位に鉄製の大砲が、冷たかった・・・。  (T_T)
 しかし、絵的に言えば『大砲を支えずに砲撃をするシーン』というのが有り得ない為、全員『ホカロンを掌に当てて』、砲撃のシーンを行っていたのです。

 つまり、掌・ホカロン・大砲というように、挟んで撮影していたのですね。
 ですが、手元のアップのシーンでは、『ホカロンが、ばれて』しまう・・・。 (T_T)
 なのでやむなく、本番だけは氷より冷たい大砲に手を当てての砲撃シーンの撮影となったのだそうです。

 現場では、そんな事が結構、あるのだそうです。

 また、馬が出てくれば、これまた費用が掛かります。

 何故って馬は、独自でロケ現場に来てくれる訳ではないからです。
 牧場から、車に載せて現場にやって来る訳ですから、その車両の費用は勿論、ガソリン代とか。(最近、高いですねぇ・・・!) (^_^;)
B20060.jpg【時代劇なら、馬装も必要。 これがまた、高いんです★】 そして、馬は生き物です。
 ですから、ご飯も食べれば、ボロも出しますので、その世話をする人間も必要ですから、宿泊場所も人数分必要ですし、馬の宿泊施設も必要になります。
 人間はともかく、馬の宿泊施設は少ないようで、場所によっては、日帰りを数回重ねる場合も、あるそうな。

 また時代劇といえば、鬘・衣装の他に、履物や小道具などなど、現代劇を撮影する以上に必要不可欠な物が発生します。
 時代考証も勿論必要な訳で、これがなければ『その時代としては、存在しえないシーン』を、乱造してしまいます。

 はわゆサンは、時代考証をする先生とお話をした事がありますが、ドラマ性を高めるドラマ制作部と、時代性を追及する時代考証側とでは、けっこう戦いがあるそうです。

 ドラマとしては面白いが、その時代に、そんな事はありえない。
 だけどエンターティメント性を高める為に、敢えて監督は、それがしたい。
 ただ、それが過ぎると、どれが本物か、判らなくなってしまう事が、怖い…。

 『知っていて嘘をつく』事と、『知らないで、無茶苦茶する』のは違うのですが、見ている方からすれば、どんなものでしょうか。
時代劇を斬る.jpg【時代考証の先生が書かれた著書】 間違った事でも、真実だと信じてしまいそうで、怖いですよね。

 ・・・しみじみ、しみじみ思うんですけど。
 こういうのを正しく伝えていくのって、ホントに大変なんですねぇ~。 (^_^;)
 武術一つにしても、日本ではもう、たった一人しか継承者がいない流派なんてのも多くあるとか。
 人が正しく伝えていかないとどんどん変な方向へ行っちゃうし、伝えなければ無くなっちゃうし
 2008年の『はわゆ』は、こうした事も多く伝えるイベントも、頑張ってやっていけたらと思います。

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