|
|
|
Q 今度ちょっとしたアクション(または殺陣)のある舞台をやらないかと誘われました。
実際に初段を取っていなかったら、困る事ってありますか?
A 林邦史朗氏は、こう言い切っています。
まず、自分が怪我をする(または相手にさせる)。
リハーサルでも、本番でも時間がかかる。
時間がかかると言う事は、非能率的である。
だから、自分の相手に失礼だし、周りにも迷惑をかける。
そして未熟な芝居を観るお客さんに失礼である。
従って、最終的には自分自身が損をする…それは何故か。
殺陣が未熟だから、今回はさせてもらえても、次には仕事が来なくなるからだ。
殺陣は、芝居の中に存在しています。 そして芝居は、虚構の世界です。
舞台の場合、映像とは違って『芝居上の嘘』が多くなります。
たとえば。
『芯』に一息にバッサリと斬られたからといって、『絡み』は舞台上のその場所で、そのまま死んでいる訳にはいきません。
死ぬ芝居を続けながら捌けていく(舞台袖に引き揚げる)なんて事はとてもよくありますし、その時にはついでに、もうこの場面以降使わない小道具を小脇に
抱えて捌けていったりもします。
リアルで言ったら、死ぬ人間はそんな事はしませんよね?
虚構の世界ですし、立ち廻りのシーンなどは一番テンションがあがって危険な場面でもあります。
ルールを知らないと、とんでもない事故に繋がる事にもなります。
そのルールを。
『誰かその場で教えてくれる』と、思っている人もいれば。 『これ位、知っていて当然』という人もいます。
勿論、ある事すら知らない人もいるでしょう。
そして。 たとえプロの指導の下でも怪我は、起こってしまう事があります。
例えば。
雨のシーンで、スタジオの床が濡れていていた為に滑って、腰を打ってしまった。
ロケで坂道を駆け下りていて、足首を捻挫してしまった。
膝蹴りをしたら相手の脇腹に本当に当たってしまって、肋骨にヒビが入ってしまった。
前の敵を槍で突こうとして大きく振りかぶったら、たまたま後ろに人がいて。 槍の鐺(こじり)が眼に当たって、失明させてしまった。
合戦シーンで馬に、踏まれた、蹴られた、落馬して腕を折った。
落馬した時に頭を打ってしまって、言語障害になってしまった。 等々。
こういった怪我の原因は、ほとんどが自分の不注意か、立廻りの技術の未熟な結果だそうです。
現場には、最低限の技術と立廻りのルールを、しっかりと身につけてから望んでほしい。
林邦史朗氏は、言っています。
そして、自分の為に(役者は何も保証されていませんから)。
何か、遭った時の為にも。 保険に加入する事を、併せてお勧めします。
|
◆殺陣の重要知識 1・殺陣のライセンス |
◆稽古に参加する前に |
画像および文章の無断転載・再配布は固くお断りします。
Auther:Hawayu
(C)All Copyright 2008 Hawayu