第1話 まずは、殺陣初め。

殺陣師は、安全管理も大切な仕事の一つです。

立ち廻りを演じる際には、怪我をさせない・しないが鉄則のルールです。
下記の事に注意をして下さい。

1.力を入れすぎない。
  必要以上に力を入れ過ぎると、自分の形も汚いし、相手も実は(!)やりづらいです。
  なので、怪我をさせる原因にもなってしまい、自分の動作が鈍くなるは、刀が折れる原因にもなり
  ますので、要注意! (-"-)

2.自分本位で、周りの事を気にしない方は要注意!
  お芝居である殺陣を、計算通りに演じられる演技力がない方・・・。 (>_<)
  くそリアリズムになりすぎてしまって、周りの人に怪我をさせないように演じる気遣いがないの
  は、困りものです。 ・・・気を付けて下さい~っ。

3.立ち廻りの手を、間違える。
  攻撃を左にかわす処を、右にかわしてしまったとか、左で受ける処を右で受けちゃった、など
  など。 これらの行為は、困りものです。 (^_^;)
  十分に稽古をした上で、本番に望みましょう。
  また、『斬り込み』だか『突き』だか、判らない攻撃などにも、気を付けましょう。 <(_ _)>

4.タイミングが合わない!
  まだこちらの態勢が整わない内に、体当たりをしてきたり、次の攻撃をしてくる、など。
  気配りを、お願いします~。 (;一_一)

5.視覚を考えない動き。
 立ち廻りは原則として、縦位置の時は攻撃を、相手に届かない処を攻撃をします。
  (首を払う時などは、相手の手前を払うと、それに合せて受ける方が低くなる、など。 殺陣には
  視覚を使った手品を多用していると思って下さい。 この手品を覚える事が、大事なんです♪)
  ホントにそれだけで、ちゃんと攻撃をしたように見えるんです。 (^_^)v
  いくらでも『やりようがある』ので、無駄に危険を伴うような動きは、避けましょう。

6.相手に当てない。
  殴る時の寸止めや、拳や刀を当てなくても、本当に斬ったように殴ったようにみせるのが殺陣の
  技術です。
  どうしても当てたい場合には、受ける方の身体に防具を入れましょう。
  また、小道具の刀でも、抜き銅をしたら刀が折れて、あばら骨にヒビが入る事もあります。
  怪我は、する方も、させた方も辛いもの。 心掛けましょう。 <(_ _)>

7.打ち込み・突き・斬り返しの攻撃が、止まらない。
  立ち廻りでよく使われる攻撃方法『打ち込み』は、斬り込んだ剣先が相手の頭上30センチ手前の
  場所に止まらなくてはなりません。
  その打ち込みが止まる寸前に捌くので、相手の攻撃を払ったように見えるのです。
  これが止まらないと、勢い余って顔面に当たったり、突いてしまったりして、とっても危険なの
  で、気を付けましょう。 (>_<)

034.jpg打ち込みは、一度『上段の構え』に振りかぶってから振り降ろし、それを相手の顔面の30センチ手前で止める事をいいます。

037.jpgこれが近過ぎれば当然、相手に当たってしまいますし、

045.jpg打ち込んできた攻撃を払う場合でも、近過ぎれば、相手の手を払う事にも繋がってしまい、大変危険です。


  『突き』の攻撃も、いきなり仕掛けては相手が受け切れないので、手前に少し引いて『突きますよ』という合図をしてから突いていきますが、これも相手が払い易い位置に突き、それも正確に止めなければいけません。 (>_<)
  そのまま突き込むのは、非常に危険です。

041.jpg『突き』も、相手の喉の辺りの30センチ手前で止めるのが、基本です。

039.jpgこれが近いと、相手の顔面を突いてしまったり、

042.jpg本当に喉を思い切り突いてしまったりして、とても危険です。


  最後に斬り返しです。
  これだけは、手前で止めるのではなく、実際に左右の横面に斬り込みます
  これを相手は受けますが、右面のつもりが左で受けてしまったとしても、相手に当てずに、剣先を
  止めなくてはなりません
  いずれも、止めるべき処に止まらないのは、非常に危険です。 (-"-)

043.jpg『斬り返し』の場合は、相手のコメカミの位置に斬り込んでいきますが、そのコメカミの位置で、刀を止めます。

044.jpg剣先が止まらないと、当然相手に当たってしまい、大変危険です。


8.間合いが近い。
  2名で立ち廻りをする時、相手との距離のことを『間合い』といいますが、この攻撃の間合いが近
  いと、思わず当てられてしまいます。 (T_T)
  次の手に移ろうとする時にも、邪魔になってしまい、自分も相手も技が出辛く、しかも(!)互い
  がぶつかるなどの危険に繋がってしまいます。 ご注意を! <(_ _)>

069.jpg間合いが近いと、『抜き銅』をしようとして、思わず当ててしまったり、

070.jpg背中だって、要注意です。


9.振り向いた時や、相手と入れ替わった時など、
  刀を回してしまうこと。
  前の敵を斬って、今度は後ろの敵を斬ろうとした時に『刀を振りかぶったまま、振り向く』と、刀
  が回ってしまうのです。 (^_^;)
  その回った刀が傍にいる人や、隣りで戦っている人に当たってしまい、怪我の原因になります。

053.jpgあっちでも、こっちでも臨戦態勢の場合、

054.jpg相手の攻撃を右に摺り上げて、入れ替わろうとすると、

056.jpgその刀が回って、写真左奥の人に直撃です!


10.刀を振りかぶった時は、後ろに注意!
  まず、後ろに人がいないかどうか確かめるか、人がいるなら、声を掛けるなどなどして、注意をう
  ながします (-"-)
  テレビや舞台の立ち廻りで、実際に刀を使うことはありません。(居合の有段者同士が行う場合
  は、有りえる)
  映画の撮影で真剣を使い、「探せ」のセリフと同時に刀を振りかぶった時に、傍にいた俳優の首に
  刺さって死亡した例があります。 
  乱戦で、前の敵を槍で突こうとして、後ろにいた人の目に石突が当たって失明させたという例もあ
  ります。 
  大変痛ましい結果になってしまいますので、充分に心掛けて下さい。 <(_ _)>

047.jpg何人かで大立ち廻りをする場合は、1番目に打ち込む人の真後ろに立ってはいけません。

048.jpg1番目の人が振りかぶれば、後ろの人の顔面に当たったり、目を突く原因になります。

057.jpg刀が回ると、危険です。相手の攻撃を払って

060.jpg逆銅で斬ります。その後、右から振りかえって、もう1度斬ろうとしたら

064.jpg振り返る時に、その刀が回ってしまうと相手の顔面を直撃してしまいます!


11.受ける方の注意点

攻撃を受ける方は常識として、相手の攻撃を下がって受けますが、例外として、1人払って2人目の敵に向かう時などは、やや進む場合が多いです。 (^_^)v

  この場合、1人目の払われた方が攻撃を受けた方の側を通過する際に、払った剣の先が残っていた
  りすると危険で、駆け抜ける相手の顔面に当ててしまったりすることがあります。   
  そのような事がないよう、気を付けるましょう。 (;一_一)
  また、斬り返しの場合には、横面で相手の攻撃を受ける時に剣先の方で受けると、受けた刀と共に
  顔面に当たったり、そうかといって受ける手を上げ過ぎて受けると、刀を握っている手を打たれる
ことにもなります。 (^_^;)
  受け流し中途半端に受けると、受けた刀が顔面に当たる事もありますので、受け流しの形は剣先
  が、肩に当たる位置で受けるように、しましょう。

067.jpg『鍔競り』で、力を入れ過ぎた為に、

068.jpg剣先が相手に当たったりして、危険です。 芝居ではリキが入っていますが、腕の力は抜く事が寛容です。

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